サッカーアナライズ ~育成世代のためのサッカー動作分析~

鍼灸師・整体師でもある私Allyがサッカーをしている子供たちの身体の使い方によるケガの撲滅及び飛躍的な技術の向上、運動能力向上を解剖学・運動学観点より分析し、発信していきます。

サッカー 上達にリフティング10000回?!

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サッカーチームのホームページを見ていると、リフティング10000回達成者というページがありました。

 

スゲぇー!!

 

確かにジュニア世代で10000回は恐ろしい数です。

 

しかしリフティングの回数がテクニック向上、さらにはもっと上の世代にいった時に優秀な人材を作るとはあまり思えません。

 

子供のモチベーションには良いかと思いますが、リフティングを基準にチーム分けをしたり、まずはリフティングありきなのは如何かと。

 

現に、以前動画で見ましたが、フェルナンドトーレスはお世辞にもリフティングが上手いとは思えません。

でも試合中は恐ろしいくらいのトラップをやってのけたりする訳です。

 

バルセロナの下部組織のコーチがリフティング100回やってみろと言った際に出来た子供は一人だけで、それは今をときめく、久保建英選手だったというのは有名な話です。

 

世界的に見れば、リフティングが出来る出来ないはあまり関係ないのです。

 

では何故フェルナンドトーレスは巧いのか?

 

それは状況に応じた身体の使い方、動かし方を知っているからです。

 

例えば、リフティングにしても、インステップだけでなく、横に移動しながらアウトサイドだけで上げ続けられるでしょうか?

おそらくどこかでボールは飛んでいってしまうでしょう。

この動作には動きながら足の側面を水平に上げる必要があります。

股関節をどれくらい内旋すれば、水平になって、ボールに対してどれくらいのスピードで足を上げるかという事が必要になってきます。

股関節を内旋させてキッチリ水平に持っていってと言われて、両足を一発でできる子供は少ないかと思います。

 

フェルナンドトーレスはこのような事を知っているのだと思います。

 

サッカーは1秒で場面が変化します。

 

1秒で頭と身体をその変化に対応させなくてはいけないのです。

そのためには、変化の起こらないリフティングの回数はあまり参考にならず、リフティングのための練習になってしまう恐れがあります。

 

しかしリフティングにも制限や追加条件を加えると立派な身体の動かし方の練習になります。

 

先程言ったようなアウトサイドや、肩・頭・太ももなど、全てを順番に行うなど、子供にとって快適(楽ちん)な環境でさせない事が重要になってきます。

 

全ては全身を思い通りに動かせるかどうかです。

 

立位で目をつぶって膝を水平になるまで上に上げる、両うでを水平になるまであげるなど、やり方は沢山あります。

 

色々と工夫する事で身体の動かし方というのが身についていくはずです。

 

サッカーは1秒で状況が変化する。

これをベースにテクニックを磨いて、巧くなるためのサッカーではなく、勝つためのサッカーを目指しましょう!!